語学学習の準備
赴任者本人の場合
海外赴任で絶対に欠かせないのは語学の習得だ。英語や現地語に精通した人が赴任する場合もあるだろうが、必ずしもそうとは限らない。また、赴任前の数か月での語学の習得は現実問題として不可能だ。よって、赴任後も習得のための勉強は必要となることを心得ておこう。
また、赴任地にもよるが、現地スタッフなど現地の人たちとのコミュニケーションをとる為や生活していく為には現地語も身につける必要がある。
但し、前述にも記載したように赴任までの短い期間を考えると出来ることは限られる。勤め先の会社にもよるが、会社で語学学校の受講料を補助するケースもあるし、会社で提携の語学学校がある場合もあるので会社の担当者に確認してみよう。
民間の語学学校では、日常会話用、ビジネス用など様々なコースが用意されているので、自分のレベルや目的にあったコースを見つけて短期集中で受講しよう。
語学学校の教室も、いろいろな場所にあるので学校選定のポイントになる。とにかく短期間でも外国語漬けになれる環境をつくる為に、会社の近くにある語学学校を選ぶのが便利である。
また、対応言語も中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語など英語以外にも様々な国の言語のコースを設けている学校もあるので、事前に学校に確認しよう。
子供の場合
国内転勤でも子供が新しい環境に適応できるかどうかは大きな心配事だが、全く言語の異なる海外ならば、その心配はより大きいものとなるだろう。
日本人学校へ入学する場合は特に英語力は必要ないが、現地に日本語学校がない都市に赴任する場合は、インターナショナルスクールか現地校へ入学することになり、先生や友達との外国語でのコミュニケーションが必要になる。
インターナショナルスクールの場合には入学試験がある為、試験対策も必要となってくる。
そのため、語学学校では子供のレベルに合わせて、現地の学校に適応できるように外国語を学ばせるコースやインターナショナルスクールへの入試のためのコースなども用意されている。短期間で、現地で対応できる能力を習得することは難しいが、できるだけ準備はしっかりとしておこう。