エリア別ガイドビザ・住宅各国の代表的な都市別に、基本情報から交通・医療・住宅情報などをご紹介

シンガポール

住宅マーケット概況

シンガポール不動産賃貸、売買市場はリーマンショックなどのグローバル不況に一時的に影響があるものの、すぐに市場は回復し堅調に家賃が上昇を続けております。特にコロナ禍以降、家賃が急激に上昇しております。その要因はコロナ渦での建築工事中断によるコンドミニアム(高級物件)数の不足と、入国規制緩和で駐在員が一気に増加したこと、この建築中断にともない公共住宅の建設が遅れ、シンガポール人が賃貸市場に流れ込んだことにより賃貸住宅が一気に供給不足が進んだことによります。
その結果、コロナ禍ではコンドミニアムの空室数が圧倒的に足りず、家賃はコロナ以前に比べ50%ほど上昇いたしました。現在は、一時中断していた建築工事も終わり、徐々に空室数が増えてきておりますが、固定資産税の増税や建築資材の価格急騰、コンドミニアムの価格上昇影響により、家賃は高止まりしております。在シンガポール日本人に最も人気のエリアは、アクセスの良いオーチャードやリバーバレーロード周辺地域、またお子様の日本人学校、幼稚園の送迎バスのバス停が多い地域です。

代表的な住居エリア

オーチャードエリア(セントラル地区)

MRT(地下鉄)駅で言うと、ドビーゴード、サマセット、オーチャード、ニュートン界隈を指します。また道路で言うと、リバーバレーロード、オーチャードロード、レオニーヒルロード、ダンニアン/ブキティマロードの一部のエリアを指します。シンガポールの中心地帯にあたり、家賃が最も高いエリアです。最近では新築物件の供給が多くなってきていますが、築年数の古い物件にも家賃の上昇が見受けられます。日系スーパーやグレートワールドシティーなどの大型ショッピングセンターが徒歩圏内にあり、幼児が安心して遊べる大規模物件などが人気です。

イーストコースト周辺エリア

多くの物件は駅から離れた所にありますが、海沿いの眺めの良い物件が多く、閑静な住宅地が広がり、中心部とはまた違うゆったりとした雰囲気が人気の理由です。海岸線は約10㎞にわたって公園になっており、サイクリングやジョギングを楽しむ事もできます。

CBDエリア

ラッフルズ・プレイス駅周辺には、古くから日系のグローバル企業が、オフィスを構えています。この一帯を総称して、セントラル・ビジネス・ディストリクトエリア(CBD)と呼びます。マリーナベイ・フィナンシャル・センター(MBFC) 周辺は、15年ぐらい前から開発が進められた埋め立て地で、カジノやインフィニティプールで有名なマリーナベイ・サンズもこのエリアにあります。職住近接を希望する、金融系の会社に勤めている単身者などには、特に人気のエリアです。

ノベナ駅エリア

オーチャード駅から南北線で北に二つ上がった駅で、駅周辺には3つの大型のショッピングモールや日系の病院もあります。日本人学校のバスがコンドミニアムまで送迎にくるので、初めて海外に住む方でも安心して生活ができるエリアです。

ウエストコースト周辺エリア

日本人幼稚園・小学校・中学校がある地区ですが、駅から遠い物件が多いです。
セントラル地区からは離れているものの、日本人には人気のエリアということもあり、日本食品を扱うお店がショッピングモールに入っていたり、また近辺のコンドミニアムからは送迎バスが運行しているので、生活のしやすいエリアです。

家具情報

家具付き物件が一般的です。ベッド、ダイニングテーブル、ソファーセットなど生活に必要な家具類や電気製品はひと通り揃っている物件(フリーファーニッシュ)とカーテン、照明器具、エアコン、白物家電までしか揃っていない物件があります。(パーシャリーファニッシュ)

住宅慣習

契約年数

1〜2年契約

一般的な仲介手数料

一部条件を除き、借主は仲介手数料が不要とされるのが一般的でした。しかし、昨今の物件数の不足により借主も手数料を支払わないと物件を確保できないケースが増えております。(通常賃料の1ヵ月相当分)さらに、物件を確実に押さえる為には早めの決断と実行が必要です。物件を見た時点で契約をする意向を口頭で示していても、レターオブインテンド(申し込み/通常1か月分の保証金を支払う)を先に提出した人が契約する事になります。気に入った物件を逃さないためにも早めに行動に移しましょう。

デポジット(敷金)

通常2か月分(2年契約)、1か月分(1年契約)が必要です。

契約年数(賃貸借期間)

日本人駐在員は2年契約が最も一般的です。

解約方法

契約期間内では解約できないのが原則です。ただし、駐在員の場合は転勤解約条項と呼ばれる特約を取り交わすのが一般的です。この場合は途中解約可能ですが、最低1年経過後から解約日の2か月前通知が必要となるため、都合14か月間は賃料支払いを拘束されます。

住宅タイプ

プール、テニスコート、ジムなどの設備を備えたコンドミニアムが主流です。

その他注意事項

シンガポールは日本とは異なり、全てが契約書に沿って進みます。トラブルを避けるためにも契約時にはどのような契約がされているのかしっかりと内容を確認しておきましょう。
契約後、入居時に見つけた部屋の故障、破損、床・壁のキズ・汚れは契約から1か月以内であれば家主に修理等の依頼が可能(借り主に過失がない場合)です。内容が気にならなくても、退去時に問題にならないよう事前に写真等を撮って家主に報告しておきましょう。

現地情報

日本人学校

シンガポールには、日本人会にサポートされている日本人幼稚園(西方面)の他、複数の私立日本人幼稚園があります。また、クレメンティ校(西方面)とチャンギ校(東方面)の二つの日本人小学校、日本人中学校(西方面)、早稲田大学の系列校である早稲田渋谷高校(西方面)があり、日本人子弟の教育はかなり充実しています。

日本語が通じる医療機関

Healthway Japanese Medical Centre、Japan Green Clinic、Japanese Association Clinic(日本人会内)、Nihon Premium Clinic、Nippon Medical Care、Raffles Japanese Clinic 等があります。

日本食

日本食が手に入る場所としては、代表的な日系スーパーマーケットの明治屋、ドンキの他、高島屋地下、伊勢丹スコッツ店、日本食ミニマートの J-mart 等が あります。
ローカルスーパーでも、多少販売されています。ここ5年に日本の外食産業の多くがシンガポールで事業展開しており、日本食については、基本的に不自由は全くありません。

情報提供元

〇社名:東京不動産 Tokio Property Services Pte Ltd
〇住所:20 Kramat Lane #03-12 United House, Singapore 228773
〇TEL:+65-6737-5187
〇URL:https://www.tokioproperty.com.sg/
〇E-Mail:tps@tokio.com.sg