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海外旅行保険

海外旅行保険とは、もうすでに皆さんご存知かと思いますが、「日本のご自宅を出発してから日本のご自宅へ帰るまで」を補償する保険です。海外旅行保険はケガや病気の補償だけではなく、カメラなど自分の持ち物を落として壊してしまったり、航空会社に預けた荷物が遅延して身の回り品を購入したりする費用も補償ができます。

また自分で治療費を立て替えすることなく治療を受けられるキャッシュレスサービスや24 時間日本語サービスの提供などサービスがとても充実しているため、海外進出している多くの企業が海外旅行保険に加入しています。

コロナにかかって 2, 600 万円!?

海外で新型コロナウイルス感染症に罹患した場合、高額な治療費の支出が必要な場合があります。海外の治療費は、日本より高額な傾向にあることに加えて、新型コロナウイルス感染症の場合、定期便には搭乗できないため、医療用チャーター便の利用が必要になる等、高額な緊急移送費用がかかることがあります。実際に保険会社でお支払いした例を掲載いたします。

海外旅行保険の疾病補償が入国要件に!

新型コロナウイルス感染症の拡大や治療費の高額化を受け、タイへの入国には疾病補償 10 万ドル以上の海外旅行保険の加入が必須となりました。

また、アルゼンチン、ウクライナ、エジプト、キューバ、コスタリカ、サウジアラビア、チリ、パラグアイ、南アフリカ、ヨルダン、ラオスも疾病補償がセットされた海外旅行保険の加入を入国要件としています。

(2021 年 9 月 3 日時点)感染状況から、今後も疾病補償の手配要請が見込まれます。

カード付帯の保険だけで本当に大丈夫?

「 出張者にはコーポレードカードを持たせていて、カード付帯の保険で対応しているから大丈夫」企業の中には、カードの保険のみで海外旅行保険に加入していない企業もあります。

しかし一般的なカードに付帯されている保険では、補償が足りない可能性があります。病気での死亡(疾病死亡)は一般的なカードでは補償されません。

もし海外でコロナにかかって亡くなった場合、保険は 1 円もおりないのです。

また海外でのトラブルで最も多いケガや病気の治療費用や搬送費用(傷害治療、疾病治療、救援者費用)についても、一般的なカードの補償金額は低額になっています。

コロナで 2,600 万円お支払いした事例や、ケガで1,000 万円お支払いした事例など、海外の医療費は日本に比べ高額になっていますので、海外旅行保険でしっかりと補償する必要があります。

自社の保険がどのような内容になっているか確認しておきましょう。