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海外赴任前健診の大切さ

海外赴任期間が6か月以上になる場合、法律(労働安全衛生規則)で赴任前及び帰国後の健康診断の実施が事業者に求められています。これは海外赴任者本人のみの義務ですが、家族帯同の場合は、配偶者、子どもも含め健康診断を受けておくことをお勧めします。

Q1 赴任前健診は出発前から何日前までに受けるべきでしょうか?

赴任前健診を受ける時期は、海外赴任が決まり次第、なるべく早めに受けることをお勧めします。赴任地での就労・滞在ビザの手続きに健康診断が必要な場合もありますし、万が一異常所見があった場合、精密検査を受けたり、治療を受けたりする場合の時間的余裕が必要です。赴任する国によっては予防接種をする種類、接種する回数もまちまちで手間がかかりますので、出国予定の2か月前までに受けることが望ましいでしょう。

Q2 一般的な受診項目(法で定められた赴任前健診)と受診時の注意点は何ですか?

赴任前健診の法定検査項目は身長、体重、視力、聴力、血圧、尿検査、血液一般検査、心電図、胸部X線検査などとなっていますが、さらに個々の健康状態に応じて人間ドック並みの詳細な検査を受けておくと安心です。健診結果は英訳してもらい、赴任地で医療機関を受診する際に持参すると重要な情報として役立ちます。

また、すでに持病があり定期的に医療機関を受診している方は、赴任地での継続治療、症状の変化に備えて赴任前に主治医に英文診断書を作成してもらい、診断書には、これまでの経過や検査値など現地の医師が把握できるよう、できる限り詳細に作成してもらえれば安心です。薬は、海外と日本とでは同じ内容の薬でも商品名や含有量が違う場合があるので、正確な一般名・含有量・服用量を記入してもらいましょう。海外の歯科治療費は一般的に非常に高額となりますので、治療可能なものは赴任前に治療しておくことをお勧めします。

Q3 これから行く赴任者へアドバイスはありますか?

赴任前健診は多くの健診機関及び病院の健診部で受けることが可能ですが、近年は海外渡航者に特化したトラベルクリニックも開設されています。健診のみならず、赴任先に応じた感染症や予防接種などのアドバイスの他、世界各地の生活情報や医療環境などの情報提供などを行っているところが多く、赴任前の準備として、より有効に利用できると考えられます。

海外生活では、健康の自己管理が重要なカギとなります。そのために自分の健康状態を把握し、赴任地の状況に応じた準備をしておくことが"予防"という自己管理の第一歩となるでしょう。

情報提供海外勤務健康管理センター(JOHAC)