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海外での子どもの教育

子どもを帯同して渡航する場合、教育について心配の向きも多いと思います。渡航地域によって状況は様々でしょう。

幼児であれば、場所によっては日本人のための幼稚園があるところもあれば、現地の幼稚園や保育所だけのところもあります。現地に行ってから決めても十分ですが、私の2度目の渡航先ドイツでは、幼稚園の数が非常に少なく、なかなか空きがなくて20園ぐらい回りました。しかし、そのことで子ども自身が早く幼稚園に行きたい気持ちが募り、結果的には良かったようです。

全く分からない言葉の中に放り込まれたわけですが、一生懸命キャッチアップしようとしていました。しかし、入園当初、きつい言葉として「どけよ」と言われていたのを単に「よけて」という意味だと理解して使ったところ、突き飛ばされたりしたようです。よく、子どもの話を聞いてあげてください。子どもなりに、なかなか大変なこともあると思います。学校になると、日本人学校もしくは現地校・インターナショナルスクールといった選択肢があります。子どもの性格や渡航時期、期間、渡航先の状況などを考えて選んでください。日本人学校に入った場合、どうしても狭い社会の中での行動になりがちです。せっかく海外に暮らすのですから、できるだけ現地との触れ合いを心掛け、日本ではできない体験をさせてあげてください。お稽古で現地のものをするのも良いでしょうし、日本のものでも現地の方と一緒にするものも良いでしょう。でも渡航後すぐに始めるのは大変です。まずは現地の生活に慣れることが大切なのは言うまでもありません。場所によっては、日本人であるということだけでエリート意識を持ってしまうこともあるようですが、現地の良さを学ぶ心を持ってください。その体験は将来、必ず生きてくることでしょう。

現地校やインターナショナルスクールを選択された場合、家庭のバックアップがとても大切です。子どもの第2言語習得に関して安易に考えがちですが、通学当初の精神的な負担は大変なものです。十分な理解を示してあげるとともに、家庭教師を雇ったり宿題を手伝ったりといったことも必要でしょう。

同時に、子どもの日本語の保持伸長にも心を配ってください。家庭内では日本語を使うようにしましょう。小学生時代は読み聞かせも続けてください。次第に国語学習が負担になるかもしれませんが、日本の学習の基礎ですから隙間時間を見つけてでも楽しく学ばせてください。現地の学習を中心に据えることは大切ですが、そうすると日本のすべての教科をこなす時間的余裕がなくなりがちです。その場合は国語を中心に行ってください。

楽しく充実した生活がすべての基本です。思い出がたくさんできますように。