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アメリカ人とのコミュニケーションツール

稲垣 大介(会社員)

私はアメリカに赴任して4年になります。アメリカに来て気付いたことは「アメリカ人はスポーツと家族の話題が大好きだ」ということです。

まずは、スポーツの話からしましょう。地元のスポーツチームを応援する人が約9割です。代表的なスポーツは野球(MLB)、バスケットボール(NBA)、アメリカンフットボール(NFL)。なかでもNFLはアメリカで最も人気のあるプロスポーツリーグです。

スポーツの話をすれば、間違いなくコミュニケーションは円滑に進むでしょう。ニューヨークで例れば、野球はニューヨーク・ヤンキースにメッツ、バスケットボールはニューヨーク・ニックスにリバティ、アメフトならニューヨーク・ジャイアンツにジェッツ、またはバッファロービルズなど。チームはたくさんあっても、どこかしらの地元チームを応援している人がほとんどです。

自分たちの地元チームを誇りに思い、愛している―そんな彼らは、私が日本人とわかると、ダイスケ、イチロー、ヒデキマツイなど日本人選手の話題を振ってきます。そこで話が出来れば友好関係を築くのに時間はかかりません。

次に「家族」の話題について話をします。初対面の場合はたいてい家族の話題から始まります。「あなたのご家族は何人?」と聞かれ、「妻と2人の子供です。上の息子が7歳で下の息子が3歳です」と答えると、「可愛くて仕方がない時期ですね。うちの娘は今9歳で...」なんて会話が延々と続きます。最後には「では次回は家族みんなでご飯でも食べましょう。子供の年齢も近いですしね。次回の我が家で行うバーベキュー・パーティーにはぜひ皆さんでお越しください。妻と娘に紹介します」といわれることが多くありました。

私の周りに友好的な人間が多いのでしょうか? いえ、そうではないと思います。アメリカ人がみな他人に友好的とは限りませんが、少なからず家族の写真を大切に持ち歩いている人は多いようです。

スポーツ選手や家族の話題に限らず、自分自身と日本という国を良く知った上で海外へ赴任することは大切なのだと改めて実感しました。歴史の問題や外交の問題など大きな点も含めて、自分たちの習慣にとらわれてはいけないと思います。これから海外に出発される皆様も、今一度自分や周りのことを思い返してみてください。自分を見つめる良いチャンスでもありますよ!