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海外生活で恋しくなるもの

山本 真吾(会社員)

カナダに赴任してから、約4年半が経とうとしています。海外生活の中で恋しくなるものは、人それぞれ異なると思います。日本食・テレビ・雑誌・音楽・洋服など様々ですが、私の場合は何と言っても温泉が一番です。

私が駐在しているカナダのブリティッシュコロンビア州は、環太平洋火山帯に属する地域があることから多くの温泉が集中しており、山間の観光地などには観光客向けに開発された温泉が多数あります。あまり知られていませんが、カナダ国内には約126か所の温泉があるといわれています。

しかし、ほとんどの温泉は「水着着用・塩素による消毒」が義務付けられています。塩素の臭いとその「風貌」から、イメージとしては「硫黄プール」にいるような感覚になります。

私のお気に入りの温泉は「ミーガークリーク温泉」です。この温泉は、日本人が開発したせいか、他の温泉とは異なって「純和風露天風呂」という言葉がしっくりくる温泉です。カナダで2番目の豊富な湯量を誇る大温泉地です。駐在員仲間に教えてもらい、家族で訪れたのですが、お湯は川の水でちょうどいい湯加減になっており快適そのものでした。

先に述べたような「水着着用・塩素による消毒」が義務付けられていないため、日本の温泉とさほど変わりません。源泉掛け流しの露天風呂のため、まるで日本に戻って温泉に浸かっているような錯覚を覚えることがあります。日本のように繁華街などがあるわけではありませんが、ゆっくりと過ごすには最適です。カナダ人やアメリカ人も多く訪れる場所になっているようです。

場所は、スキーで有名なウィスラーから2時間程度ドライブしたところにあります。途中、野生の動物などに気をつけて運転していくと、山奥にひっそりと佇む日本情緒たっぷりの温泉を見つけることができます。料金は1人5ドルです。

ウィスラーでスキーを楽しんだ後、少しドライブをして温泉情緒を感じながらお湯に浸かるのはいかがでしょうか。お近くに出向かれることがあるようでしたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。シーズンによっては閉まっていることもありますので、事前の確認をお勧めします。

海外滞在中、このような日本情緒に触れられると、ほっと一安心できるのではないかと思います。本当にお薦めできます。