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初めての連続

中島 愛海(主婦)

いつも通り帰宅した夫が、開口一番私にこう言いました。「ただいま。海外赴任になったから。どうする? シアトルだって。今日内々示が出た」

それを聞いて私は「こんなに急に重要なことを伝えてきて、なんてのん気な人だろう。海外赴任なんて希望していたのかしら。急に決まって、これからどうしよう。1人で行ってもらうわけにも行かないし」と思ったことを覚えています。

まずは、「夫と私がどのようにするか決めること」そこが私のスタートラインでした。夫と話し合って最終的に出た結果は「夫婦で一緒に行く」でした。海外生活などしたことがない私は、とても不安でしたが、夫と離れて生活をする寂しさよりはチャレンジする気持ちを持とうと決めたのです。

最初は何から準備を始めたらいいのか分らなかった私も、主人の会社の方やその奥様、インターネットでの情報収集などから、少しずつですが準備を進めることができました。

夫婦揃っての赴任日が近づき、親戚・友人・ご近所への挨拶を済ませ、引越荷物を片付け、現地の方への手土産も購入し、やっとの思いで準備が完了したように思います。「あー終わった」その思いと共に飛行機に乗りました。今から思えば、なぜ「終わった」と安心したのだろうと不思議でなりませんが、とにかく一仕事終えた気分でいっぱいでした。

現地到着後、主人の会社の方がハイヤーで迎えに来ていました。主人が流暢な英語を話しているのを見て、とても感心したものです。夫婦ではあるけれど、お互い実際に見ることの出来なかった相手の一面が色々な場面で見ることができるのも海外生活の良い面かもしれません。

その後、主人が事前に決めていた家に入り、生活がスタートしました。最初は「初めてのこと」に慣れることが出来ずに、現地の会社の方へのご挨拶やパーティー参加など、生活を成り立てることに苦労しました。

そんな中でも、ポジティブに考え、興味をもって色々なことにチャレンジ出来たので、楽しく過ごすことが出来たのだと思います。きっと「嫌だ、気が重い。恥ずかしい」などと考えていたら、周囲の方との今のような良い関係は築けなかったと思います。

アメリカに来て2年、周囲に恵まれ楽しい日々を過ごしています。色々な面で「プラス思考」という言葉に救われた海外赴任だと思っています。やはり基本は自分。実は、自分の考え方次第でどうにでも出来るのかもしれません。初めてのことばかりに遭遇しますが、一つ一つを楽しんでみることも大切かもしれません。

「海外赴任なんて」と後ろ向きの方へ、せっかく行くのですから、日本では体験できない何かを経験してみることをお勧めします。国は違えども、同じ駐在員妻として、皆様の海外生活を応援しています。