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荷物の発送・受け取り

発送の手順

引越業者が梱包した荷物を引き取りにきてくれるので、パスポートと航空券のコピー、梱包明細書の下書きなど、業者から指示された書類を整えて待つようにする。
航空別送荷物(アナカン)の場合は荷造りがすんでいるのが普通だが、船便の場合は当日、業者に荷造りを頼む品物が結構あるかもしれない。業者が到着するまでに、梱包を頼みたいものをはっきりわかるようにしておく。物置やバルコニーなどに置いてある一輪車、スケート靴、ゴルフバッグなど、あとで送る予定のものでも「大変なもの」が残らないよう前日に再確認しよう。
当日は原則として荷物には手を触れず、引越業者の責任者に話をするだけにする。子どもたちはいないほうが作業の邪魔にならない。
最終的に責任者との間で荷物の個数と通し番号を確認し合い、発送伝票などにサインをして送り出す。
赴任国に到着した荷物を受け取る際も通関手続きが必要だが、これも引越荷物の引受業者が代行してくれる。通関手続きや荷物の受け取りには、パスポートのコピーなどが必要になるので、事前に引越業者とよく打ち合わせしておくようにしよう。
たいていの場合、船便は出国の2~3週間前に荷物を発送し、現地到着後1~2週間で荷物を受け取れるようにすることになるが、3月や8月の繁忙期だと、予定通りいかないことがある。赴任国に到着後、しばらくの間アパートなどで仮住まいを余儀なくされる場合は、荷物の到着時期を遅くすることができる(ただし、その期間については保管料が発生することもある)。

国内に残すもの

国内に残すものには、「銀行の貸金庫に預ける」「親戚などに預ける」「一般倉庫に預ける」「定温倉庫に預ける」と、主に四つの方法がある。
「銀行の貸金庫に預けるもの」は、貴金属や家の権利証・契約書などで、安心して預けられる先がない場合の、最後の手段である。国内に住所がある間に早めに手続きをとっておく(使用料は銀行口座から自動振替)。開けるためには登録印(通常は実印)と鍵が必要で、その二つは大切にして海外に持っていく。
「親戚などに預けるもの」は、上記のほか家具や美術品、思い出の品などで、とくに家電製品など使用していてもらえれば傷みが少なくてすむものは助かる。変則的には、家具付きで家を借りてもらう方法、あるいは空き家のままにしておくこと(管理はどこかに依頼)も考えられる。寝具などは、家を引き払う日の朝まで使うことができる(当日発送すればよい)。 「一般倉庫に預けるもの」は、「銀行の貸金庫に預けるもの」以外のものすべてが考えられるが、家電製品は電熱器類と扇風機以外は、預けるだけ無駄である。布団、和服、毛皮なども適していない。保管料の支払い方法、荷物を取りに来てくれる日などについては、倉庫業者と打ち合わせる。
「定温倉庫」は定温定湿のトランクルームで、空調完備の状態で保管してくれる。布団、和服、毛皮などでも十分に手入れしてあれば、安心して預けられる。家電製品も、清掃後に乾燥させてから預ければ傷まないが、倉庫会社は品質・性能の低下については補償しない。保管料は、荷物の量や寄託価格によって異なる。
一般倉庫も定温倉庫も、途中で一部を出庫することが可能である(荷役料・配送料は高い)。帰国後も引き続き預かってもらうこともできる。

荷物の受け取りはリストを見ながら

大きい引越荷物は船便で届くが、木枠の梱包などは業者が開いて、段ボールを取り出してくれる。すべて家の中に運び込んでもらったら、必ず荷物の個数を確認する。
荷造りの際、段ボールに記した通し番号と個数があっていて、段ボールが損傷したものが一つもなければ、受け取りのサインをする。
通し番号通りの個数がない場合は、配達業者に至急探してもらう必要があるし、税関で封を切られた状態で配達されるケースでは、中身の紛失の可能性もあるので注意しよう。
段ボールがかなり損傷していたり、封があいたまま届けられたりした段ボールは、引越業者の責任者と一緒に中身が破損・紛失していないかを確認する。欠番や破損があれば、それを明記した書類を作成してもらい、受け取りのサインをする。
業者を返したあと戸締りを確認したら、今度は段ボールを一個ずつ開け、中身が紛失していないかどうかを確認する。荷造りの際に作ったノート(内容物リスト)または梱包明細書と照らし合わせながら、要領よく点検していこう。
陶器やガラス製品などの壊れやすいものは、とくに入念にチェックし、傷が付いていたり破損していたりしていた場合は、すぐに引越業者に相談する。
もし、その業者の保険がきくようだったら(安価なものだと「免責範囲」に入ってしまう)、すみやかに保険の申請手続きを行う。自分で掛けている海外駐在員総合保険の保険代理店にも相談してみるとよい。
段ボールや詰め物、テープなどのゴミが山のように出るが、業者に頼んでおけば数日後に引き取りにきてくれる。ただし、当分の間使わないものや、たまにしか使わないもの、子どもの持ち物などは、段ボールに入れたまま保管することを考えてもよい。
引越荷物を別送小荷物(航空便)で送った場合も、通関から自宅(または勤務先)への配達まで業者に頼んだほうがよい。
多少おカネがかかっても、慣れない土地で手続きを進めるのは大変だし危険も大きいからである。