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冠婚葬祭に招かれたら

赴任国で一緒に働いている現地スタッフが結婚したり、不幸があったりしたときは、親しい日本人スタッフも式に参列するのは当然である。また、近所で結婚式や葬式をやっているときも、まったく無視はできない。もし参列を頼まれたら、列に加わるようにしたい。

 冠婚葬祭は、その国や民族の風俗習慣などを間近に体験できる絶好の機会でもある。異教徒が宗教的儀礼をそっくり真似るのは好ましくないが、祝いごとならそれらしく、悔やみごとならそれなりに共感を持って臨む姿勢を見せればよい。イスラム教の葬式で、遺体に向かって日本人が合掌して拝んでも、失礼だと怒る人などいない。

 ただし、冠婚葬祭は公式行事なので、ひじから上や膝から上が見える服装は避けたほうがよい。また、祝儀や不祝儀の額は、その国に長く駐在している先輩や近所の人に聞きながら、いちおう自分なりの基準をつくっていく。人によって金額を極端に変えるのは好ましくないことだ。

 冠婚葬祭には会食がつきものである。とくに東南アジア一帯では、「神仏と人間とが一緒に食事をすることが、お祓いになる」(クンドゥリ形式)と考えるため、儀式の一部に会食が位置付けられている。口に合わないものや耐えられない匂いのものもあろうが、嫌な顔を見せないようにしよう。

 参列者のなかで日本人は自分だけだと思うとおっくうに感じることもある。しかし、こと祝いごとでは「勤務先の上司が顔を出すのは、本人が真面目に働いているから」とされるので、直属の部下の場合は放ってはおけない。一人が嫌なら家族を連れて行けばいいし、そのほうがもっと喜ばれる。式に参列できないときは、前日までに自宅を訪ねてあげるとよい。お祝いなども、そのときに持っていく。