海外赴任リロケーションガイド赴任の準備方法や手順など、生活の基盤となる情報をご紹介

海外で日本人を保護し、トラブル解決を支援する在外公館

外交を行う上で重要な拠点となっている大使館や総領事館などの在外公館。在外公館には、海外において日本人の生命・財産を保護するという、重要な任務があります。例えば、海外で日本人の生命や身体が危険にさらされるような緊急事態が発生したとき、在外公館は、現地の日本人の安否を確認したり、出国の支援を行ったりするなどの援護活動を行います。また、日本人が病気や事故、盗難などの犯罪、逮捕・拘禁といったトラブルに遭ったときは、その解決に向けてできるだけの支援を行います。

【在外公館ができること】

● 病気や事故で治療を受けたとき、緊急入院したとき

  • 弁護士や通訳に関する情報提供

  • 医療機関に関する情報提供
    →日本人がよく利用している病院などを紹介します

  • 緊急時などにおける家族との連絡を支援
    →入院した本人が連絡できず、代わりに日本の家族へ連絡できる方がいない場合は、
    在外公館が本人に代わって医師から病状を聴取し、家族に連絡します

  • 現地警察や保険会社などへの連絡の助言

  • 現地で治療が不可能な場合、緊急移送に関する助言・支援

  • 日本にいる家族が現地に向かう場合、都道府県パスポートセンターに連絡して、パスポートの緊急発給の要請を行う

所持金や所持品が盗難に遭ったとき、またこれらを紛失したとき

  • 現地警察への届出に関する助言

  • 家族や知人からの送金に関する助言

  • パスポートの新規発給またはパスポートに代わる「帰国のための渡航書」の発給を行う
    →手続きの際、運転免許証など本人を確認できる書類が必要です。また、発給には手数料がかかります。

大規模な自然災害や騒乱などの緊急事態が発生したとき

  • 緊急事態の発生地に滞在する日本人の安否確認

  • 日本人の被害者に対する必要な支援
    →緊急移送などのため、関係機関などへの連絡を行います。

  • 「たびレジ」、インターネットや連絡網を通じた情報提供

  • 出国の支援
    →退避が必要となった際に、退避方法などについての情報を提供します

逮捕・拘束されたとき

  • 希望があれば領事が本人と面会または連絡

  • 弁護士や通訳の情報提供

  • 家族との連絡の支援
    →本人が家族に連絡をとることができない場合、本人に代わって家族に連絡します。

  • 差別的、非人道的扱いを受けている場合には関係当局に改善を求める

●海外へ行った家族が行方不明になったとき

在外公館では、現地警察への照会方法や捜索願いの届出に関する助言などを行ったりします。また、犯罪に巻き込まれている可能性がある場合には、現地警察に捜査の申し入れを行います。ただし、在外公館自体が行方不明になっている人の捜索活動を行うことはできません。(外務省政府広報オンラインより引用)

【主な在外日本国公館】