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国際郵便・国際電話

海外への荷物の送り方

国際郵便は、ハガキや手紙などの小さなものから30kgまでの大きな荷物までを、個人ユーザーからビジネスユーザーまで簡単便利に送ることができる海外発送サービス。
輸送方法の違いにより大きく四つに分けられ、配達所要時間が短い順に(1)EMS、(2)航空便、(3)SAL便、(4)船便となる。また、料金の安さはその逆順。
EMSは、個人の手紙・荷物からビジネスで緊急を要する書類・荷物を迅速かつ確実に海外に届ける。世界中の各航空会社のフライトで航空輸送されており、主要都市であれば2~4日ほどで配達される。
料金も他の会社に比べて安く、発送ラベルの記入もとても簡単。もちろん、荷物をインターネット追跡することができるので安心。なお、近くの郵便局に電話すれば、1個から無料集荷を行っている。
最大重量は30kg。最大サイズは長さ(最長辺)=1.5m(中国は1.8m)、長さ(最長辺)+胴回り=3m。

航空便

航空便はEMSよりも配達に時間がかかるがEMSと同じように航空輸送される。1週間程度で配達される。


  • ハガキ

  • 航空書簡

  • 手紙

  • グリーティングカード

  • 印刷物(国際メール便)

  • 小型包装物(2kgまでの小さい物品)

  • 小包(30kgまでの大きな物品)


SAL便

航空機の空きスペースを利用して輸送。2~3週間程度で配達される。航空便と船便の中間のサービス。

船便

船便は船舶による輸送。1~2か月程度で配達される。時間に余裕があり重い荷物を送るときにオススメ。

国際電話の上手な利用法

海外赴任後は、国際電話を利用することが多くなる。一般電話(固定電話)を申し込む場合、国によっては事前に電話会社を登録しなければならない制度の国もあるが、ほとんどの国ではユーザーが自由に電話会社を選択できるようになっている。
現地の電話会社の情報を集め、信頼できる会社が決まったら申し込む。その際、国際電話をかけるための保証金(デポジット)と設置工事費を支払うことになるので、クレジットカードを使わないのならあらかじめ現金を用意しておく。また、住所を証明するものとパスポートの写しが必要になる国もある。

携帯電話の利用

現地での住居が決まっていなかったり、自宅の加入電話が設置待ちの状態だったりする間も電話がないと不便である。危機管理の面からも携帯電話(セルラー)の加入手続きはすぐにとりたい。また、少なくとも自宅の電話工事がすむまでの間は、夫人にも携帯電話が必要なので、レンタルの携帯電話を扱う業者を探してみるとよい。将来、日本からの出張者に携帯電話を持たせたいときにも役に立つ。
携帯電話の加入手続きは、どの国でも一般電話より簡単なようだが、 固定電話と同様に国際電話をかけるための保証金がかなり高い。また通常、住所を証明するものとパスポートの写しが必要になる。
災害などによる停電に備えて、機器は充電能力の高いものを選ぶようにしよう。予備電源装置が装着可能なものがあればなおよい。充電器も、自動車の中でも充電できるものを選ぼう。また、運転中に電話を手に持つのは危険であり、高額の罰金を定めている国も多い。マイクとスピーカーのキットも購入しよう。

コールバック・サービス

アメリカの通信会社から格安の電話回線を借り受け、その電話交換機を経由して国際電話が安く利用できるシステムもある。
「自分の電話からアメリカのアクセス番号に電話をかけ、呼び出し音が聞こえたら電話を切る」→(折り返し電話がかかってくる)→「受話器を取って、電話したい相手の番号をダイヤルする」という手順で利用する。頻繁に使う番号であれば、短縮ダイヤルの登録も可能だ。

インターネット電話

インターネット電話も普及している。利用する場合は、サービス会社に申し込んで会員番号(ID番号)や暗証番号を取得し、その会社のアクセスポイントに電話して、話したい相手の電話番号を入力する。中継方式がサービス会社のインターネット交換機(ゲートウェー)になるため、ユーザーはパソコンではなく一般の電話で通話できる。 ちなみに、若者たちが「インターネット電話」というときは、パソコン同士をつないで通話するやり方をいい、双方が同じソフトを持っていれば国際電話料金は無料ですむ。日本航空が支援する「ビットアリーナ」などがある。
パソコンから一般電話に電話ができるものもある。日本とアメリカ・韓国の間は3分で10円、ヨーロッパやアジア各国も格安になる(ダイヤルパッド、ゴートゥーコールなど)。