荷造り
携帯荷物(航空手荷物)
出国の日、搭乗する飛行機に載せる携帯荷物は、チェックインの際に預ける「受託手荷物」と「機内持込み手荷物」とに分けられる。
① 受託手荷物(ラゲージ/バゲージ)
受託手荷物として無料で載せられる重量は、利用クラスによって数 10 ㎏以内までと定められている。満 2 歳以上の子供も 1 人分として計算され、家族全員分の合計が制限重量となる。航空会社によって重量が異なるので必ず事前に許容量の確認をしておこう。
総重量が規定をオーバーした場合、超過手荷物料金が請求される。しかし、格安航空券でなければ各航空会社も営業政策の面から、受託手荷物重量を通常制限よりもプラスして認めたりするケースが多い。心配な場合は、予約の際に確かめておこう。無料手荷物許容量や超過手荷物料金は航空会社の web サイトで確認ができる。
受託手荷物として預けられる個数制限は、各航空会社ごとによって異なるため、重量同様に必ず確認をしておく必要がある。通常はスーツケースを用い、現地に着いてすぐに必要になる書類や子供の教科書などを詰めていく。スーツケースは乱暴に扱われても壊れないような丈夫なものが理想的だが、衣類や肌着などは大型のスポーツバッグやダブル段ボールなどでも十分間に合う。
受託手荷物にはベルトかヒモをかけ、「住所」「氏名」などを書いた名札をつけるが、安全マニュアルによっては「犯罪を誘発する」と書いてあるものもある。確かに名前を読みとって「ミスター○○、お迎えに参りました」といった詐欺の手口もないわけではない。
しかし、受託手荷物は配送ミスにより、手元に荷物が届かないことが稀にあり、名札がないと回収できる可能性は極めて低くなる。名札はカバー付きのものにするか、裏返してベルトやヒモの下に挟んでおけば安心である。
② 機内持込み手荷物
機内持込み手荷物は、原則 1 人 1 個ずつとされている。(重量制限あり)
大きさは、各航空会社により 3 辺の和の規定が異なるため確認が必要であるが、足元や座席の下に置けるものに限られる。ただし、女性のハンドバッグやポシェット、男性の背広、傘、コートなどと免税店で買ったものは持込みが認められている。
また近年、テロ対策強化のため、ナイフやはさみなどは機内に持ち込めないので、必要なものは受託手荷物にいれておくこと。現金や貴金属などのほかパスポート、航空券、パスポート用写真、印鑑などは必ず機内持込みにしたい。
航空別送荷物
航空別送荷物(アナカン)の送料は高くて、実際の重量で決まる。預けてからなるべく早めに受け取りたいもの、あまり重くないものをよく選ぶことが大事である。
基本的には手荷物で携行したほうがよいが、「20kg× 家族の人数」をオーバーすると、超過料金が極端に高くなる(1kgにつき数千円)ので、航空別送荷物が利用されている。
船便は最低基本料金が決まっているため、荷物が少ない場合などは割高。単身者や新婚夫婦のなかには、航空便だけで赴任する例も少なくない。
また、全国の郵便局で利用できるEMSを利用するのもよい方法である。電話一本で無料集荷に来てくれるし発送手続きもとても簡単。インターネット追跡ができるので安心かつ事故がすくない。
梱包明細書(パッキングリスト)って何?
引越会社によっては記入してくれることもあるが、段ボール箱に通し番号を記入する際に、一緒に梱包明細書も記入する必要がある。
通関と貨物輸送保険を手配する正式書類のため、正確な記入が求められる。通関の際に、リストに記載のないものや、免税範囲を超える荷物が入っていた場合は、課税や申告漏れの罰則対象となる。
なお、通関手続きが完了し荷物の受け渡しの際に、梱包したものがすべて届けられているのかの確認材料となる。
※ 記入例は、引越会社にて記入したものとなる。個人で記入する場合については、
日本語も可能。詳細は引越会社へ確認しよう。