持ち家を空き家のままにする
持ち家を空き家にしたままにしておくと、急速に傷んでいく。とくに湿気は住居にとって大敵で、「風を通すこと」が管理上の必須事項となる。完全な密閉状態にしておくと、畳が湿気を含んで膨れ上がり、床板も天井板も朽ちてしまう。どこからか入り込んだ植物の種子が育ち、家のたてつけも狂わせるのである。また、給・排水管は長期間使用しないでいると、内部に錆が発生するし、寒冷地なら破裂することもある。
これらのことを考えると、最低でも月に一度くらいは通風、換気、通水(あるいは干水清掃)を行うべきであろう。親族などに頼めない場合は、留守宅管理の専門業者が空き家管理サービスを提供しているので、それを利用するのも一つの方法である。
リロケーション業者の空き家管理サービス例
○通風・換気(60分)
全室(押入れ、物入れを含む)開放の上、空気を入れ替え
○通水
全室(押入れ、物入れを含む)開放の上、空気を入れ替え
○清掃
建物内部の簡単な掃き掃除
○庭木のチェック
剪定の要否、消毒の要否のチェックを致します。
○雨漏りのチェック
各室内側より、雨漏りの症状(しみなど)をチェック致します。
○メンテナンスチェック
塗装・外装仕上げ・木部・鉄部など補修の必要性をチェック致します
○権利関係チェック
日照・通風の阻害となる周辺の環境変化をチェック致します。
○近隣訪問
ご指定の近隣を訪問し、連絡事項をお尋ねします。
○有事の巡回
台風・地震・大雪・火災・豪雨により被害が発生した恐れのある場合、臨時巡回
○報告・連絡
報告書は、一ヵ月毎に作成し、ご報告致します。
○特別報告
臨時報告すべき事項は、電話・特別報告書を作成し、ご報告
本サービス利用にあたってのアドバイス
-
火災保険は、充分な金額をつけましょう。
-
屋根・テレビ・アンテナ・その他取り付け物は、事前に点検・補修を実施しておきましょう。
-
郵便局に転送届けを提出してください。
-
退去時には充分、清掃を実施しておきましょう。
-
水道・電気は、使用できるようにしてください。
-
退去時には、給湯器の水抜きを万全にしてください。