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Korea韓国

住宅マーケット概況

近年の韓国における不動産市場は、活発な不動産投資を背景として、2000年~2004年上半期まで急激な価格上昇の傾向が見られました。この傾向を抑制するために政府が住宅安定化政策をとるようになり、2004年10月に発表された建設交通部の集計によると、全国の住宅価格は前年度比で2.2%の下落を記録しました。
この政府による住宅安定化政策により、不動産市況は安定化していくものと予想されています。また、韓国の景気自体も引き続き回復の兆しを見せないことから、不動産取引もこのところ縮小傾向にあり、不動産価格の下落傾向が顕著になってきています。住宅を始めとして、商店、オフィスなどもこの影響を受け、売買価格、賃貸料の下落が見受けられます。このため、以前に比べ、より良い物件をより安い価格で検討することができる環境が整ってきたと言えるでしょう。

駐在員の代表的な住居エリア

東部二村洞エリア

ソウル市内で日本人が最も多く居住する地域。1万世帯以上のアパートが林立する大規模住宅地です。アパートは25坪(3LDK)から100坪程度の広い物件まで幅広い物件を探すことができます。ソウル市内を南北に縦断する地下鉄4号線と、東西を横断する国鉄との連結駅である二村駅が徒歩5分~10分程度の距離に位置しており、ソウルの繁華街である明洞やロッテ百貨店方面に行くバスの本数も多く、交通の便がよい地域です。また、ソウルを代表するアッパーミドルクラス以上の裕福な世帯が居住する地域として、治安もよく、周囲には漢江市民公園など市民の憩いの場となる施設があります。この地域に居住する韓国人は外国人慣れしているため、日本人は快適に過ごすことができる地域と言えます。

新村エリア

日本人留学生や外国人留学生が多く居住しており、ワンルームのアパートが多いエリアです。家具付き物件、家具なし物件、両方のタイプを探すことができます。賃貸料については、比較的に安い物件を探すことも可能なエリアです。学生街のため飲食店などの商業施設が多く、若年層が居住するケースが多く見られます。

江南エリア

各種の文化施設、COEXなどの商業施設やオフィス街が集中するソウルの副都心エリアです。単身者向けのワンルームタイプが多いのも特徴です。交通もソウル市内を循環する地下鉄2号線を始めとして、ソウル中心部に直結する交通網が整備されています。単身赴任者が居住するケースが多くなっています。

一般的な家具情報

一部のワンルームアパートや大家が特に設置した場合を除き、物件に家具は付いていません。自分で購入することもできますが、外国人向けのレンタルサービスを利用している駐在員が大半です。

住宅慣習

  • 一般的な仲介手数料:家賃に契約期間を掛けた総額の3%を仲介手数料と管理支援費として支払います。
  • 保証金:韓国では最初に保証金を大家に預け、原則として退去時に全額返還されます。家賃が滞った場合などは保証金から差し引かれます。
  • 契約年数(賃貸借期間):法律的には2年ですが、それより短期間の賃貸交渉も可能です。
  • 契約方法:契約時に保証金の10%を契約金として支払います。入居日または契約時に約束した期日に、保証金の残金と家賃を支払います。韓国では家賃は先払い方式です。
  • 解約方法:契約期間内の解約は通常2か月前の予告が必要です。2年契約の場合で、1年以内に解約をする場合は2か月分の違約金が発生します。
  • 住宅タイプ:マンション、一戸建て、オフィステル(住居兼事務所)、ワンルームなどがあります。
  • その他、注意すべき点、アドバイスなど:信頼できる不動産屋と条件などを充分に相談して、気に入る物件が見つかるまで下見をしましょう。迷っている間に他の契約が入ってしまうこともありますので、良い物件が見つかれば早めに契約した方がよいでしょう。

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