エリア別ガイドビザ・住宅各国の代表的な都市別に、基本情報から交通・医療・住宅情報などをご紹介

マドリード

住宅マーケット概況

コロナ禍後のインフレの影響もあり、近年のマドリードでは家賃が高騰して社会問題となりました。
マドリードの 100 ㎡当たりの平均賃 料は 2023年2月に前年同月比 11.2% 増の 1,620 €を記録しました。家を買う頭金を持たない若者はローンも組めないので、賃貸市場では高まる需要に供給が追いつかず、また貸し手はこれに乗じて借り手が退去する度に家賃を大幅に上げるなどをした為、状況はどんどんとエスカレートしていきました。そこで 2023年 5 月に、問題となる市 街地においては、新たな賃貸契約を結ぶ 際の値上がりを 3%に規制する法令が出されたものの、法の抜け穴をついた非居住用の短期契約に移行する大家が多く、 家賃上昇の歯止めとなっていないのが現状です。(2023年9月現在1㎡当たりの賃料は 17.7 €で更に 9% up)

代表的な住居エリア

マドリード市内サラマンカ地区とレティーロ公園周辺

19 世紀に開発されたサラマンカ地区は パリの街に似た風情です。外壁が歴史的保存建造物と指定される建物も多く、現在では高給ブティクや有名レストランなどが多い由緒あるエリアです。 但し、街の開発が自動車の普及以前であった為、同じビル内にガレージを見つけることが困難です。また、高級住宅地となってからは住人がどんどんと高齢化したこともあり、保育園や幼稚園の数が少なく、 子供がいるスペイン人の一般的な共稼ぎの家族は余り住んでいません。サラマンカ地区には多くの政治家を生 み出した有名校もありますが、子供をス クールバスで郊外の私立校に通わせる余 裕のあるスペイン人や外国人、シングル などが目立ちます。近年では日本人学校 の唯一のスクールバスがこの地区を通るため、日本人駐在員も家探しをすることが多くなりました。サラマンカ地区の南にあるレティーロ公園は、よりカジュアルな感じで、ここも人気のあるエリアです。

マドリード市カステジャーナ通り

カステジャーナ通りはマドリード市を南北に横断する大通りでビジネス街も兼ねることから、こちらも賃貸に人気があります。

マドリード市北部ラ・パスやミラシエラ

24時間警備やプールの付いた共同体の多いこれらのゾーンは交通の便も良く、10年ほど前までは日本人駐在員に人気のエリアでした。

マドリード市西部の近郊都市ポスエロ

マドリード西部のポスエロ地区周辺はマドリード市で住人一人当たりの所得が最も高いことで有名です。ここでの平均家賃は3,000€を超え、大きな庭つきの一戸建てがつらなるボアディージャでは4,000€となっています。

家具情報

遠い日本からの駐在員の方は家具付き物件を探されることが殆どですが、スペインの住宅賃貸においては家具無し物件が一般的です。家具無しの場合でも、台所の家電一式と備え付けのクローゼットが付いている家が多いので、リビング・ダイニングの家具類とベッドがあれば直ぐに暮らすことが出来ます。また、家具はレンタルショップから借りることもできます。

住宅賃貸の習慣

共益費

家賃に組み込まれることが殆ど

法定敷金

家賃の 1ヵ月分

その他保証金

プラス2ヵ月分まで

賃貸期間

5年間。1年未満の解約には違約金が必要となるケースが一般的。

その他の情報

日本人学校と日本語補習授業校

•日本人学校はマドリード市の西部 El Plantíoにあります。現在は生徒数が少ない為にバスルートが一本しかなく、日本人学校に通われる子弟を持つご家族にとっては家探しのゾーンがかなり制限されます。
•日本語補習授業校は、普段は現地校やインターナショナル校に通う日本人またはハーフの子どもの為に、日本人学校の施設を利用して毎週土曜に開催されます。

日本食

近年は中華よりも寿司やラーメンが人気の為、あちらこちらで日系レストランを見かけるものの、値段は高めです。日本の食材は、中華系の店舗が集まるGeneral Margallo通りで入手可能です。

日本語が通じる医療機関

スペイン最大の医療ネットワークを持つ医療保険会社のADESLAS に加入すると日本語のサービスがあるので、日本語で医療機関を探してもらうことが可能です。

情報提供元

○Mirai Housing 小坂真理
○TEL:∔34 606054445
○Email: miraihousing@outlook.es
○URL: https://www.miraihousing.net/

スペインの首都マドリードで、日本人向けに不動産仲介を しています。スペイン初の日系エージェントとして、一人一人のニーズに基づいた家探しを専門としています。オフィスや店舗などの仲介も行います。